第六話 雑技団と外灘の夜



夕方。
南京東路の河南中路駅から地下鉄にのって3つ目の静安寺駅まで行く。(2元)
切符はプラスチック製の再利用タイプ。
地下鉄の座席は堅い。
列車の中を新聞売りが新聞を売り歩いている。

黄色い門構えの静安寺に5元払って入ると大がかりな工事中でした。
金ぴかの観音様にお参りする。(右の絵)

静安寺近くのレストランで軽めの食事。
7時すぎに歩いて上海商城へ。
エスカレーターで4階に行くとホールに人が大勢集まっていました。
時間になって席につくと客席は満員。ほどんどは日本人と西洋人。

幕が開くと中学生ぐらいの男の子が20人ぐらい出てきて、「輪くぐり」の団体芸。
それから若いきれいな服を着たおねーさんが出てきて足芸を披露。
仰向けに寝て足を上にあげ、足で傘をまわす、傘を逆さに突っ立てて傘を広げる、それをまた回す。
また、座布団を片足で回す。次に両足で回す。
最後は手も足も使って座布団4枚を同時に回す。
他に一輪車のお兄さん、軟体人間、グラスを頭の上に積み上げる女の人、大きな陶器を上に放り投げて体で受け止める男の人などが出てきた。
どれもすごくて彩葉ちゃん大感激
合間には道化役が出てきて机の上でお皿を同時に30枚程も回しました。
最後にまた中学生が出てきて団体的帽子投げ(ジャグリング)をして締めくくった。
あっという間の1時間半でした。


ホテルに帰ってから、外灘(バンド)の夜景を見に行く。
外人や田舎から出てきた中国人観光客などがいっぱい来ていて大にぎわい。
田舎から出てきた中国人は服装がイケてないのですぐに分かる。
西洋風石造建造物が一斉にライトアップされて黄金色に輝いて見える。
対岸の「くしだんご」もライトアップされている。
派手に飾り付けた遊覧船が黄浦江を進んでいく。
彩葉ちゃん、しばしウットリ〜
皆あちらこちらで写真を撮っている。
写真屋さんがいたので彩葉ちゃんはきいてみました。

 「写真を撮ってもらえますか?

これを中国語で言うと(中国語をクリック)


出来た写真がこれ。(右上の写真:なんとなく笑える)

写真を撮りまくってフィルムがなくなった彩葉ちゃん、富士フイルムのパラソルの下で売られていた「写るんです」を見つけておもわず
 「これをください。

これを中国語で言うと(中国語をクリック)


27枚撮りで100元もしました。
しかし、買ってからよく見ると富士フイルムの「写るんです」とはちょっと違う。
外観は緑色でそっくり。でも「HAI BIN」という商品名の一種のコピー商品でした。
富士フイルムのパラソルの下で売られていたのですっかりだまされてしまった彩葉ちゃんでした。
日本に帰ってから現像してみると富士のものよりずいぶん画質が悪い。
こうして上海の夜はふけていきました。(第六話おわり)